「ガビオン(じゃかご)」おしゃれなエクステリアをつくろう

「ガビオン(じゃかご)」おしゃれなエクステリアをつくろう

「ガビオン(じゃかご)」って何?

蛇篭(じゃかご)、かご枠、砕石枠、ふとん籠などの土木工法

ガビオンは、日本名 蛇籠(篭)(じゃかご)ともいいます。じゃかご(蛇籠)は、古来、竹を主な材料として円筒形のかごを編み、内部に石材等を充填して河川工事等に使用したことに始まります(引用:~じゃかごの起源と歴史~日本じゃかご協会)。

現在では、「じゃかご(ガビオン)」は、主に四角い鉄製(鉄線)枠の中に割栗石(栗石・砕石)を詰めたものを道路法面や河川護岸の補強に使う土木工法の一つとして汎用されており、現地で採取された石(栗石・岩・砂利)をリサイクルできるエコロジー性や施工の速さ・しやすさ、また石(岩)が自然に融け込む意匠性からこれまで多用されてきた殺風景なコンクリート工法に置き換わる材料として注目されております。

海外では、ガビオン(じゃかご)をDIYで作ったり、そのオシャレな見た目から住宅のエクステリアとしてSNSやピンタレストなどのNETツール」でも取り上げられており、ロックガーデンやドライガーデンなどのお庭にオシャレで個性的なエクステリアとして注目されております。

ガビオンでできるエクステリア(門柱、塀、ベンチ・テーブル、植木鉢、棚など)

ガビオン(じゃかご)は、鉄線で出来た枠を切断・整形し組み立てることで、門柱・塀、花壇、ベンチ・テーブルの土台、植木鉢などのエクステリアを作ることができます。土留めの役割もあるので、機能性も兼ねたエクステリアとして注目されております。

また、最近はエクステリアだけでなくインテリアとしても注目されておりテーブルや土台、ベンチなどの家具も作ることができます。屋内・外の境界を取り払い一体の空間を作り上げる(インナーテラス)として気軽に取り入れることができるアイテムの一つです。

人気のオープン外構においても、ガビオンを効果的に使うことができます。ブロック塀で囲われた閉鎖的な外構よりも、ランドスケープデザインを考えたオープン外構が人気ですが、人目に付くエントランスの掃除・メンテナンスに気を使いますね。

そんなとき、通りの視線を個性的なガビオンにフォーカスさせることで、視線をかわすことができます。とある住宅で、シンボルツリーを囲うように置かれたガビオンの周りで元気に遊ばれるご近所のお子さんがいらっしゃいました。ガビオンを使ったオープン外構にすることで、町にも人にも優しいランドスケープの一部になりそうです。


ガビオン(じゃかご)を作ってみよう

ガビオンを置く場所を決めよう

道路との境界塀の代わりにガビオン(じゃかご)を、エントランス門柱の代わりにガビオン(じゃかご)、花壇ブロックの代わりにガビオン(じゃかご)、お庭のベンチにガビオン。土地の高低差に土留めとしてガビオンを。これまでブロックやレンガ、コンクリートで作られていたほとんどのエクステリアに対応できるガビオン(じゃかご)。平らな場所であれば、また平らな場所を作ることで、簡単に設置することができます。

ガビオン(じゃかご)の材料

枠 ~ワイヤーメッシュ(鉄線、金網)の選定~

ワイヤーメッシュ(溶接金網)を使ってガビオンの枠を作ります。ホームセンターやDIYショップ、ネット通販でも購入できます。丸鋼の鉄線で横線と縦線が碁盤目に配され、クロスされた部分が溶接されています。本来、土間コンクリートやスラブのひび割れ防止材として補助的に使われる材料です。大きさは1m×2mものが主流です。鉄線の太さ(線径)は3.2、4.0、5.0、6.0㎜とあり、ガビオンの大きさや何を作るかにより選定します。クリッパー、グラインダー等で簡単に切断することができます。線径が大きく、碁盤目の狭い枠ほど丈夫な構造のガビオンができます。

蛇籠(じゃかご)石 ~栗石、割栗石の選定~

ガビオンの枠の中に入れる蛇籠石=栗石(ぐりいし)、割栗石(わりぐりいし)を決めます。栗石、割栗石は自然石のものが主流です。蛇籠石は、自然に採取されるそのままの栗石、採石場(砕石場)等で採取された岩石を砕き割って一定サイズに揃えた割栗石があります。色も白っぽい割栗石(栗石)、ブラウン、イエローブラウン、グレイ、黒色の割栗石など千差万別です。形も角の取れた丸い栗石や角のある割栗石、大きさも5cmくらいから30cmくらいのものがあります。角のある10〜20cmくらいの割栗石を使うと積み易いです。

ガビオン(じゃかご)の作り方

ガビオン枠、蛇篭(じゃかご)枠、の製作

ガビオンの大きさを決め、ワイヤーメッシュ・溶接金網(鉄線)をクリッパーやグラインダーで切断する。鉄線切断面で怪我をしないようグラインダーで鋭利な角を擦って処理しておきましょう。

ポイント! 高さのあるガビオンにするときは、幅(厚み)を十分に確保したサイズにしましょう。例えば高さ1mのガビオンを作るときは、線径5mmか6mmのワイヤーメッシュ(鉄線)を使い、幅(厚み)を50cmくらいにするのが理想的です。 高さのあるガビオンや細い鉄線を使うときは、枠が広がらないよう中段に梁を入れて補強しましょう。

石を積んでみよう

石には、「顔(かお)」といわれる表に出したい面があります。凹凸の無い比較的キレイな面が表に向くよう積み上げましょう。また、積み易い(据え易い)石を選びましょう。石積みに費やす時間は、石を選ぶことが主といわれます。石工さんのように上手に積むのは難しいですが、そこはガビオン枠がある程度は助けてくれます。細い鉄線枠にするほど石積みは難しく、太い鉄線枠にするほど石積みは比較的容易です。

ガビオンを周囲に馴染ませる

ガビオンが出来たら、足元や周囲に割栗石(栗石)や植栽を施しましょう。

ガビオン(じゃかご)だけでも、オシャレで存在感がありますが、それがためにガビオンだけが浮いてしまう、なんてこともあります。主張しすぎないよう、ドライガーデン(ロックガーデン)でおススメのアガベ・コルジネ・ソテツ・サボテンなどの植物や中詰めに使用した残りの割栗石(栗石)を使って周囲に融け込ませましょう。

ガビオンの点検、メンテナンス

ガビオンを定期的に点検しましょう。

特に高さのあるガビオンや幅・厚みが細いガビオンを作った時は、全体が傾いていないか、繋ぎ目の金具・溶接が緩んでいないかを点検しましょう。必要な時は、つなぎ目の金具を補強しましょう。

ガビオン(じゃかご)を動かしたい~エクステリア模様替え~

ガビオンの移設

ガビオンの置き場所を替えたいな、ガビオンを作ってみたけど割栗石(栗石)の色を替えたいな、などエクステリアも模様替えしたい時がありますよね。思い切ってガビオンを解体してみましょう。

ブロック塀を取り壊すとしたら、業者さんにお願いするような大変な作業になってしまいますが、ガビオン(じゃかご)なら自分でできます。中詰めの割栗石(栗石)を出して、枠(鉄線)のつなぎ目をほどきますと案外簡単に解体できます。枠(鉄線)や割栗石(栗石)は、大きさや形を変えたり、再利用できます。ガビオンはエコロジーなエクステリアです。ぜひ、ガビオンをDIYしてみてください。

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